思い出を少し

落語界の円楽さんがご逝去されてそのニュースと回想が折に触れてテレビで放送されております。

 

思えば、古典芸能、伝統芸能は、人間の歴史と共にあり、代々受け継がれていくものです。

親師匠などの言葉があるのも、まるで本当の親子のような絆があるからこそ…。

私も師匠とはかれこれ38年のお付き合い(…という言葉の他に見つかりませんが…)です。

 

今まで、特に大学在学中は沢山の先生方にお習いすることが出来、今でも先生方の音、言霊、笑い話、などなど、身体に染み込んでおります。

 

学校だからこそですが、人間国宝の先生方にもたくさん直接お習いできました。本当に言葉通り有り難いことでした。

藤井久仁江先生からは音、音色、サワリへのこだわり、

山口五郎先生からは、音を浴びせて頂いた経験と温和で温かい広いお心…

山本邦山先生には、エピソードがあります、

大学院2年生の折に先生の作られた曲を藝祭で同級生と演奏することになり、快くお稽古付けてくださり、また、おこがましくも申し出た「先生サインください!」の学生のノリ極まりないお願いにも応えてくださったこと…!(その楽譜の裏に大きくサインがあります!宝!!)

毎日今日はどこが痛いと明るく笑いながら仰っていた先生。

先代の偉大な方々と同じ空気感で過ごさせて学ばせていただいた、稽古含めてこうしたひとときは何者にも代えがたい時間でした。

歳はどんどん押し上げられ、年季だけは重なって形式は先輩となっていく訳ですが、歳はきちんと意思を持って丁寧に積んで行かねばと、

改めて先生方を思い出して感じております。🥰